半年後・・・
ある家族が愛おしそうに子犬を抱いていました。
子犬は、せいいっぱい伸びあがって、自分を抱いている人の顔をなめようとしていました。
「ねえ、この子、小太郎に似てると思わない?」
「えー?そうかな?」
子犬はなにかを訴えるようにその人の顔をみつめると、顔をなめました。
「ああ、わかったわかった。わかったよ。おまえはかわいい!」
「そうそう、こんなふうにすぐ人の顔なめるところが小太郎とそっくりだと思うけどな。」
その言葉に、子犬はなめるのをやめ、またその人の顔をじっと見ました。
「あはは・・・じゃあ小太郎が生まれ変わって戻ってきたのかな?」
そういうと、その人は子犬をぎゅっと抱きしめました。

その人の指に、赤い糸が結ばれているのに気づいた人は誰もいません。
そしてその赤い糸の反対側が子犬の足にしっかりとつながっていたことも。
ただ、抱きしめられた子犬の顔は、満ち足りた幸せな顔でした。
拙い話におつきあいありがとうございました。
小太郎の物語はこれでおしまいです。
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テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学
- 2015/05/31(日) 18:15:50|
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